封筒印刷・長3・パステル紙の選び方|顧客の目を引く封筒デザインのポイント

パステル紙をご存じですか?カラフルで優しい色合いのパステル紙を使った封筒は、企業のイメージを表現しやすく、受け取る相手にも良い印象を与えられるものです。そのため、近年では、パステル紙を使い、封筒印刷でオリジナルデザインの長3封筒を作成する企業が増えています。
そこで今回は、パステル紙を使って長3封筒印刷をする際に知っておきたい顧客の目を引くデザインのポイントや色の選び方などについてご説明します。

封筒印刷における長3サイズの基本知識

封筒には、さまざまな大きさと形状があります。しかし、封筒には規格があり、日本の封筒は規格に基づいて作られていることをご存じでしょうか。ビジネスシーンにおいても、日常生活においても、長3封筒は最も目にする機会の多い封筒サイズの1つです。
ここでは、長3封筒の特徴をご紹介します。

長3封筒の特徴と用途

長3封筒とは、正しくは長形3号封筒と呼ばれるサイズの封筒です。長形封筒とは、封筒の短い辺に封入口がある縦に長い封筒のことで、和封筒の一種として知られています。長形封筒は大きさによっていくつかの種類に分けられており、長3封筒は長形封筒の1つのサイズです。

長3サイズの寸法と対応する用紙サイズ

長3封筒のサイズは、短辺が120mm、長辺が235mmです。また、ビジネスシーンで利用されることの多い用紙サイズはA4であり、A4用紙の大きさは横が210mm、縦が297mmとなっています。A4用紙を横に三つ折りにすると、その大きさは210mm×99mmとなり、長3封筒はA4三つ折りサイズをきれいに封入できるサイズなのです。また、長3封筒のサイズの方がA4用紙の三つ折りよりも少し大きいため、A4用紙を複数枚封入することもできます。

ビジネスシーンでの長3封筒の活用例

長3封筒は、ビジネスシーンで使用頻度の高い封筒サイズであり、企業の封筒印刷においても選ばれることが多いサイズです。契約書や見積書、請求書、納品書、領収書などはA4サイズの用紙に印刷されるケースが多いでしょう。そのため、これらの書類を発送する際には長3封筒が用いられます。
また長3封筒は、定形郵便料金で送付できる最大のサイズでもあることから、ダイレクトメールを送付する際にも長3封筒を利用するケースが多くなっています。長3封筒を利用することで、複数枚の案内を送付できるため、より多くの情報を顧客に伝えることができるのです。

顧客の目を引く封筒印刷のデザインのポイント

利用機会の多い長3封筒ですが、オリジナルの封筒印刷を行えば、顧客の目に留まりやすくなります。では、封筒デザインをする際にどのような点に注意をすると、受け取る相手に良い印象を与えられるのでしょうか。
封筒印刷時のデザインのポイントをご紹介します。

カラー選択と企業ブランディング

まず、オリジナルの封筒印刷によって長3封筒を作成する場合は、封筒の色を選びます。封筒の色は、受け取る相手に最も大きなインパクトを与えるものです。
したがって、封筒には企業のイメージカラーや事業のイメージに合わせた色を選ぶとよいでしょう。ホームページや会社案内のパンフレット、企業ロゴに使用している色などと統一すると、企業ブランディングにも効果的です。また、主力商品の色合いや店舗で使用しているショッパーなどと色を合わせても、受け取る人に「あの商品を販売している会社」だという印象を与えることができます。
また、オリジナルの封筒印刷には、社名や住所、電話番号、連絡先などを手書きで記載する必要がないという、業務効率の面でのメリットもあります。市販の封筒を使用する場合、送付のたびに差出人名を手書きしたり、社内のプリンタを使って印刷したりしなければなりません。しかし、封筒印刷で自社の長3封筒を作成すれば、差出人の記載や印刷の手間が不要となるため、従業員の負担を軽減し、業務効率も向上させることができるのです。
さらに、市販の封筒の活用では、受け取る相手にインパクトを与えられません。ダイレクトメールなど、重要なお知らせを送付する場合でも、封筒を受け取った時のインパクトが薄ければ、開封率が下がる恐れがあります。
封筒印刷によるオリジナル印刷は、社内のプリンタによる印刷に比べ、発色も良く、滲みも少ないため、一目で印刷会社に発注した封筒であると分かるものです。小規模な会社の場合、コストを抑えるために市販の封筒を使用している例も少なくありません。しかし、目にする頻度が多いものほど、人は親近感を抱くといわれています。封筒印刷によって作成するオリジナル封筒に自社のロゴを挿入すれば、封筒を受け取るたびに相手はロゴを目にするため、ブランディングにも効果を期待できます。

デザイン要素の配置とバランス

封筒の色選びに加え、デザインの配置やバランスも受け取る人に影響を与える要素となります。では、封筒印刷の際にはどのような点に注意してデザインを配置すればよいのでしょうか。

ロゴや連絡先情報の効果的な配置方法

封筒印刷をする際、必ず入れなければならない情報は企業名と住所です。しかし、企業名と住所だけでは、地味な印象となってしまい、受け取る人にインパクトを残すことはできません。せっかく封筒の面に活用できるスペースがあるのであれば、企業名と連絡先はもちろん、自社のサービスを的確に示すキャッチフレーズや企業ロゴも加えた方がよいでしょう。
文字だけの情報よりも、イラストや図表などを使用した情報は、目に留まりやすく、見る人の興味を引きやすいため、より記憶に残りやすいといわれています。封筒デザインも同様であり、企業名や住所、電話番号、ホームページのURLなどの文字列を羅列するだけではインパクトが薄くなるのです。
企業ロゴが分かりやすいものであれば、企業ロゴを添えてもよいでしょう。また、提供する商品やサービスをイメージさせるイラストを添えても受け取る側にインパクトを与えられます。例えば、封筒の達人のような封筒印刷の会社であれば、封筒のイラストを添えると、封筒に関連する会社からの郵便物であることを一目で相手に伝えられるようになるでしょう。
また、手書きで差出人名を記載する際には、住所、企業名の順に記載するケースが多いでしょう。しかし、封筒印刷の場合は企業名をまず大きく書き、その下に住所や電話番号などの連絡先を記載するケースが一般的です。

視認性を高めるフォントとレイアウト

封筒デザインを考える際には、フォントの選び方も大切です。例えば、ゴシック体は力強く、ややカジュアルな印象を与えます。一方、明朝体はフォーマルで上品、かつ高級感を連想させるものです。そのため、文字を選ぶ際にも自社のイメージや封筒を受け取った人に与えたいイメージを考え、適したフォントを選ぶようにしましょう。
また、フォントにこだわった場合でも、社名や住所が見にくければ、ブランディングの効果が得られないだけでなく、細かな部分を気にしないという粗雑な印象を与える恐れがあります。フォントの大きさや行間なども考慮し、バランスを考えながら読みやすいレイアウトに整えることも大切です。

封筒印刷で使うパステル紙のカラーと選択肢

封筒印刷で使うパステル紙のカラーと選択肢

パステル紙は優しい色合いが特徴の紙です。パステルカラーは柔らかい色合いであり、受け取る相手にも穏やかな印象を与えられます。また、優しい色のパステルカラーはカラー封筒に比べ、印刷後のインクの視認性が良いため、会社名など、伝えたい情報を目立たせることができる点もメリットだといえます。
パステル紙の中でも封筒印刷では、パステルピンク、パステルグレー、パステルグリーンが人気です。それぞれの印象やおすすめの用途をご紹介します。

パステルピンクの印象と適した用途

ピンクは赤と白が混ざった色であり、女性らしさを象徴する色として用いられるケースが多くなります。ピンクの中でも色が濃い場合は派手な印象を与えてしまいますが、淡い色合いのパステルピンクは優しく、繊細、思いやりといったイメージを連想させることができます。
したがって、スキンケア商品やアパレル、雑貨などのほか、エステティックサロンやネイルサロンなど、女性向けのサービスを提供する企業や女性を対象とした事業部門にパステルピンクの封筒はおすすめです。

パステルグレーの印象と適した用途

白と黒を混ぜたグレーは、落ち着いた印象と洗練されたイメージ、知性などを与えられる色です。パステルグレーは、グレーよりもさらに柔らかい印象となります。また、黒いインクとの相性が良い点もパステルグレーの特徴です。
パステルグレーの封筒は、白い封筒よりさらに落ち着いた印象を与えたい場合やスタイリッシュでおしゃれなイメージを与えたい場合などに適しています。そのため、士業やコンサルタント業など信頼を与えたい業種やインテリア関係の業種などをはじめ、さまざまな分野で使いやすい色だといえるでしょう。

パステルグリーンの印象と適した用途

グリーンは、若葉や四葉のクローバーなどを連想させる色であり、フレッシュなイメージや幸運なイメージを感じさせるものです。パステルグリーンはグリーンをより柔らかな印象にすることで、グリーンのフレッシュさを残しつつ、爽やかで穏やかな印象を与えられます。
また、パステルカラーは柔らかく、中間的な色であるため、さまざまな色と相性がいい点も特徴です。パステルグリーンの紙を使った封筒の場合、選ぶインクの色でさまざまな表情を演出することができます。
パステルグリーンは、爽やかで優しい印象を与えられるため、医療や介護などの業種にも適しているでしょう。また、ナチュラルな雰囲気を演出したい場合にも適しています。

まとめ:封筒印刷でパステル紙を使って企業の印象を高めよう

市販の封筒では、受け取る人にインパクトを与えにくいため、顧客により自社の存在をアピールし、企業イメージを高めるためには封筒印刷によるオリジナル封筒の作成をおすすめします。企業名や連絡先だけでなく、企業ロゴや自社をイメージさせるイラストなどを添えると、テキスト情報だけで作成する場合に比べ、受け取る人にインパクトを与えやすく、記憶に残りやすくなります。封筒印刷の際には、フォント選びやレイアウトにも注意しながら、読みやすくかつ印象に残りやすいデザインを作成することが大切です。
また、封筒印刷ではさまざまな用紙を選ぶことができますが、淡く優しい雰囲気を持つパステル紙の封筒は、選ぶ色によって幅広い印象を与えられるものです。オリジナルの長3封筒を作成する場合には、インクの色との相性で、より企業や事業のイメージを表現しやすくなるでしょう。

【監修者コメント】

長3封筒は、定形郵便料金で送付できる最大サイズであることはもちろん、総合的に見て様々なシーンに対応できる汎用性の高さが魅力的です。
例えばポスト投函時を考えても、長3封筒はどんな形状のポストでも投函しやすい大きさだと言えます。
個人宅や企業に備え付けられているポストの形状は多岐に渡り、奥行きもある大型ポストから省スペース用の小型ポストまで様々な形状がありますから、大型ポストは問題ないのですが、小型ポストの場合はA4用紙を折り込まずに封入できる角2封筒など、大きいサイズの投函物の場合にポストへ収まりづらいケースも考えられます。
ポストに収まりづらいとなると、盗難や破損、雨風で汚れるなどもあり得るので好ましくありません。
そういったサイズ面だけでなく、長3封筒は費用なども含めてどんなケースでも概ね対応している汎用的なサイズだと言えるのでオススメです。
またパステル紙の選定ですが、その名の通りパステルカラーの用紙の為、明度が高くポップで軽やかな印象が出やすいものではあります。
しかしながら使用用途によってはそのような印象を必要としない場合もありますので、パステル紙選択の際は用途を考慮しつつ色選びをしましょう。

■監修者プロフィール
伊藤 友也さん
株式会社ウイングフォーム 代表取締役 伊藤友也

広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のチラシや封筒、ポスターなどのDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。