角2封筒のデザインはどんなものがいい?〜サイズ・切手代・書き方と合わせて詳しく解説!

角2封筒は、A4サイズの用紙を折らずに封入できる大きさであり、ビジネスシーンでの利用頻度が高い封筒の1つです。角2封筒は、定形郵便の封筒よりもサイズが大きくなるために、受け取った人に与えるインパクトは大きくなります。そのため、自社のイメージに合ったデザインのオリジナル封筒を使用すれば、封筒を使った企業ブランディングにも活用できます。では、角2封筒を作る場合、どのようなデザインがふさわしいのでしょうか。
今回は、角2封筒のデザインやサイズ、料金、宛名の書き方など、角2封筒にまつわる総合的な情報をご紹介します。

角2封筒の基本(サイズや用途について)

では早速、角2封筒のサイズや用途など基本的な情報についてご説明しましょう。

角2封筒のサイズと利用シーン

角2封筒のサイズは、縦が332mm、横が240mmです。A4用紙のサイズが297mm×210mmなので、A4サイズの書類を折らずにそのまま封入でき、履歴書を送付する際にもよく利用されるサイズです。
また、A4サイズより少しゆとりを持たせた大きさになっているため、契約書など折り目を付けずに送付したい書類などをクリアファイルに入れて送付することもできます。そのほか、厚みのある書類や会社案内、商品カタログなどを送付する際にも利用されることが多い封筒サイズです。

角2封筒を選ぶメリット

A4サイズの用紙はビジネスで最も利用頻度の多い書類サイズです。そのため、A4サイズを折らずに封入できる角2封筒は、ビジネス上、非常に使い勝手の良い封筒であると言えます。
また、A4サイズを折らずに封入できる封筒には角2封筒のほか、角20封筒(角形20号封筒)があります。角20封筒は、縦が324mm、横が229mmで、角2封筒よりも一回り小さいサイズの封筒です。角20封筒でも、クリアファイルを封入することはできますが、厚みのある会社案内などのパンフレットを入れることはできません。
そのため、ビジネス上では数枚のA4用紙の送付にも、厚みのあるパンフレットなどの送付にも利用できる角2封筒を選ぶケースが多くなっています。

角2封筒の正しい書き方

角2封筒の正しい書き方
角2封筒に書類などを入れて発送する場合、表側には宛名を記載します。カタログなどを大量に送付する場合は宛名ラベルを貼付することが多くなりますが、個別に書類を送付する際には宛名を手書きで記載するケースが多いでしょう。
ここでは、角2封筒の正しい宛名や差出人の書き方をご説明します。

宛名の基本的な書き方(横書き・縦書き)

一般的には、角2封筒を使用する際、宛名は縦書きで記載します。しかしながら、少々カジュアルな印象になるものの送付先の会社名がアルファベット表記の場合などは、横書きで記載した方が良いケースがあります。
まず、角2封筒に縦書きで宛名を記載する際には郵便番号を記載し、郵便番号の右端から1文字分下げて、都道府県名から住所を記載します。番地などの数字は、漢数字で書くようにします。また、ビル名や階数も省略することなく、正しい住所を記載します。
1行程度空け、住所より1文字分下げて会社名、さらに1文字分下げて部署名を書きます。ただし、会社名と部署名は1行にまとめて記載しても問題はありません。また、会社名は(株)のように省略せず、正式名称で記載しましょう。
ここまで記載したら、封筒の真ん中に会社名と同じ位置から役職名を記載し、送付する方の名前を大きく記載して敬称を付けます。役職名が長い場合には、名前の右側に小さめの文字で記載しても構いません。
横書きで宛名を記載する場合は、封入口を右側にして、封筒を横向きに置きます。郵便番号の枠がある場合には、郵便番号枠に縦書きの場合と同様に郵便番号を記載します。郵便番号枠がない場合には、封筒の左側から郵便番号を記載します。
住所は横向きに置いた封筒の上部から2~3行程度のスペース、左端から2文字くらいのスペースを空けた位置から書き始めます。縦書きの場合と同様に都道府県名も省略せず、記載します。ただし、横書きの場合は、番地などは算用数字で記載して問題ありません。ビル名は行を変え、住所から1文字下げた位置から書き始めます。
会社名はビル名と同じ位置から書き始め、行を変えて、1文字下げて部署名を記載します。ただし、部署名が短い場合には会社名の後に1文字分のスペースを空け、部署名を記載しても問題はありません。
住所と同じ位置から役職名を記載し、名前を大きく書いたら敬称を付けます。役職名が長い場合には名前の上に小さめの文字で役職名を記載しても構いません。
また、横書きで宛名を書く場合、切手は右上に貼ることを覚えておきましょう。

角2封筒の裏面の書き方

封筒の裏面には、封緘をした日付、差出人の郵便番号、住所、名前を記載します。また封入物を入れたら、のりづけをして封緘し、封をしたことを示すために、フラップ部分の中央に「〆」と記載します。また、「封」、「緘」と記載しても問題はありません。
縦書きの場合は、封筒の右側上部に縦書きで封緘日を記載します。また、封筒の左側の中央あたりから郵便番号を記載し、郵便番号から1文字程度下げて住所、名前を記載します。差出人の住所を書く際にも都道府県名から書きます。
横書きの場合は、封筒の左側上部に横書きで封緘日を記載します。封筒の右下に、郵便番号、住所、名前を記載します。住所は郵便番号の左端に合わせて書き始め、名前は住所よりも大きめに書きます。
ただし、オリジナルの封筒を作成した場合は、正面に会社名や住所などが記載されているため、裏面に重ねて住所や会社名などを記載する必要はありません。

角2封筒のデザインとテンプレート

角2封筒を作成する場合には、どのようなデザインにすると良いのでしょうか。

好印象な角2封筒のデザイン

オリジナルの角2封筒を作成する場合、封筒の下に会社のロゴや会社名、住所、電話番号、URLなどを記載したデザインが一般的です。中央にロゴと会社名を揃えるデザインもあれば、左側や右側にロゴと社名を並べるデザインなどもあるほか、企業をイメージさせるイラストなどを配しても良いでしょう。
また、封筒の色や印刷する文字の色なども、社名や企業のイメージに合ったものを選ぶと、封筒を見ただけで差出人を認識してもらいやすくなります。

好印象な角2封筒のテンプレート

封筒の達人では、簡単に角2封筒のデザインを作成できるテンプレートをご用意しています。枠内に会社ロゴや会社名、住所、電話番号、ホームページのURLなどを記載し、簡単に封筒のデザインを作成できるようになっています。
ここでは、wordを使ってデザインを作成できるテンプレートをご紹介していますが、封筒の達人のサイトでは、illustrator形式でのテンプレートもご用意しています。
封筒の達人データ作成用テンプレートはこちらからご確認ください。

・オモテ面

オモテ面

・ウラ面

ウラ面

角2封筒を使う際の切手について

角2封筒は定形外郵便となり、重さに合わせた切手の貼付が必要です。

角2封筒の切手代

定形外郵便の料金は、次のようになっています。

規格内郵便 *(重さ) 料金
50g以内 120円
100g以内 140円
150g以内 210円
250g以内 250円
500g以内 390円
1kg以内 580円

※2024年4月現在
*規格内郵便とは、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内の郵便物です。

切手の貼り方と位置

機械でスムーズに仕分けられるよう、封筒を縦長にしたときに左上になる位置が切手の正しい貼付位置とされています。したがって、角2封筒を縦に置いて、縦書きで宛名を記載した場合は封筒の左側、角2封筒を横に置いて横書きで宛名を記載した場合には封筒の右側が切手を貼る位置となります。
また、複数の切手を組み合わせて貼付する場合は、縦に並べて貼るようにします。貼る切手の枚数に制限はありませんが、あまりに細かい金額の切手を貼った場合、余った切手を寄せ集めているように捉えられ、相手に不快な印象を与える恐れもありますので注意が必要です。

角2封筒の送り方(定形外郵便・速達など)

角2封筒は、定形外郵便となり、重さによって必要となる料金は変わります。速達で発送する場合は重量ごとの必要な郵便料金に加え、速達料金を負担する必要があります。重量が250 gまでの郵便物の速達料金は260円、1kgまでの郵便物の速達料金は350円です。

よくある質問

角2封筒についてのよくある質問をご紹介します。

角2封筒はどんなときに使うべき?

角2封筒は、A4サイズの用紙を折らずに封入できるサイズの封筒です。したがって、角2封筒は次のようなものを送付する際に利用されることが多くなっています。
・履歴書
・契約書
・会社案内
・商品パンフレット
・雑誌
・書籍 など

角2封筒で送れるものの制限は?

定形外郵便の規格内料金で発送できる条件は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内、重量1kg以内の郵便物です。したがって、角2封筒を試用しても、厚さが3cm以上になったり、重さが1kg以上になったりする場合は、規格内料金で送付することはできず、規格外料金が適用されます。
また、揮発性や発火性があるもの、劇薬や毒薬、生きた病原体などは郵便物として送付することはできません。詳しくは郵便局のサイトをご確認ください。
参考:郵便局「郵便物として差し出すことができないもの」
そのほか、現金や貴金属、宝石なども角2封筒で送ることはできません。

角2封筒で返信用封筒を送る方法は?

角2封筒に角2サイズの返信用封筒を同封する場合は、封筒に返信先の住所と宛名を記載し、必要な切手を貼付したうえで、宛名面を表にして2つ折りにして封入します。また、返信が必要な書類を折り曲げても構わない場合であれば、長形3号などの封筒に住所と宛名を書き、切手を貼って同封すると良いでしょう。
返信用封筒を同封する場合は、返信用封筒を使用して必要書類の返信をしてほしい旨を記載した文書を添えることも忘れないようにしましょう。

角2封筒をお求めならぜひ「封筒の達人」ご相談ください!

封筒の達人は、創業70年以上の老舗印刷会社が運営委する封筒印刷専門サイトです。高品質で美しい印字のオリジナル封筒をリーズナブルな価格で提供しています。角2封筒と一口に言っても使用する用紙の種類や色、デザインなどによって、受け取る人に与えるイメージは変わってきます。
封筒の達人では、簡単にオリジナル封筒デザインを作成できる無料のテンプレートをご用意しています。また、サイト上から簡単に見積りを取得することも可能です。
オリジナルの角2封筒の作成を検討されている場合は、ぜひお気軽に封筒の達人にお問い合わせください。

【監修者コメント】

角2封筒(角形2号)は、長3封筒(長形3号)とともにビジネスシーンでよく利用されるビジネス封筒の二枚看板と言ってもいいくらいのツールだと思います。
長3と違い、封入する書類を折らずに収められますので、大事な書類を送ったり渡したりする時には長3より出番の多い封筒だと言えるのではないでしょうか。
角2は郵送だけでなく、その場で書類を渡す為の包装紙的な側面も持っていますし、デザインする際は「どのようなシーンで用いる物なのか」という点を踏まえて作り込んでいった方が、より精度の高い仕上がりを実現しやすいです。
大切な時に使用することが多くなる為にシンプルに仕上げるのか、業務内容などの宣伝文も盛り込んで少しカジュアルに仕上げるのかなど、封筒のデザインへ持たせたい印象によってデザインの趣も変わるので、企画段階から突き詰めていった方が実際のデザイン作業の際に変更や作り直しする場面が減り、制作期間も短くできると思います。
会社やお店などでロゴを保有していればロゴをベースにデザインを進めていくことも可能ですが、基本的には封筒に反映したい印象で書体や色を決定し、デザインを決めていく流れが分かりやすいでしょう。

■監修者プロフィール
伊藤 友也さん
株式会社ウイングフォーム 代表取締役 伊藤友也

広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のチラシや封筒、ポスターなどのDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。