長3封筒はA4サイズの用紙を三つ折りにして封入できる封筒で、日本ではビジネスシーンで最も多く使われている封筒の一つです。封筒は、中身よりも先に受け取る側の目に入るものでもあります。そのため、受け取った時に一目見て送付元が分かるようなデザインの封筒であれば、企業のブランディングにも有効です。
今回は、ビジネスブランディングに有効な長3封筒印刷のテンプレートや紙質の選び方などについて分かりやすくご説明します。
なぜビジネスブランディングに長3封筒印刷のテンプレートが重要なのか
ビジネスブランディングには長3封筒印刷のテンプレートが重要な役割を果たします。ではなぜ、ビジネスブランディングに長3封筒印刷のテンプレートが関係するのでしょうか。
そもそもブランディングとは?
ブランディングとは、企業の持つ独自の価値を顧客などに伝え、自社の価値を高め、他社との差別化を行うマーケティング戦略の一つです。
企業イメージの構築
ブランディングは、企業イメージの構築に役立ちます。自社の考えや製品・サービスなどの価値・魅力を顧客に伝え、企業のイメージを印象付けるのです。ブランディングでは、他社との違いを明確にし、数多くのライバル企業の中から顧客に選ばれる企業になることを目指します。
ビジネス上で使用頻度の多い長3封筒を印刷する際、企業のイメージカラーに合わせた色の封筒を選んだり、企業ロゴやキャッチコピーを載せたりすれば、受け取った人に企業名やロゴを印象付けられるでしょう。企業ロゴや企業名をアピールできれば顧客の印象に残り、多数の商品やサービスの中から自社を選んでもらいやすくなります。
顧客との信頼関係の確立
市販されている白い封筒や茶封筒を利用している場合、受け取った側に企業名やロゴなどを印象付けることはできません。そればかりか、封筒などのビジネスツールにはあまり気を配らない会社なのかと思われる可能性もあります。
オリジナルデザインのテンプレートを使用した長3封筒であれば、会社のブランディングにも取り組んでいる、意欲的な企業であるというイメージを与えられ、顧客との信頼関係の確立にも役立ちます。
長3封筒印刷でブランディングを意識したい時に注意すべきポイント
オリジナルの長3封筒は、企業ブランディングに有効であることをご紹介してきました。しかし、長3封筒印刷をする際には注意したい点もあります。
WordやExcelなどの無料テンプレートは企業イメージに影響する?
WordやExcelなどの、無料テンプレートを使用して封筒のデザインを作成することも可能です。しかし、WordやExcelに準備されているテンプレートはベーシックなものであり、選べるデザインやフォントなどにも限界があります。そのため、デザイン性に乏しく、他社との差別化を目指すブランディングには不向きです。
長3封筒印刷でブランディングを目指すのであれば、WordやExcelのテンプレートではなく、よりオリジナル性を高められる印刷会社が用意したテンプレートを選んだ方が良いでしょう。
カラーとデザイン
ブランディングを目指すのであれば、封筒の色にもこだわりたいものです。市販の白い封筒やクラフト封筒ではなく、企業のイメージに合ったカラーを選ぶと良いでしょう。また、封筒にもさまざまなデザインがあります。例えば、窓付き封筒の場合、封筒に宛名を記入したり、宛名ラベルを貼付したりといった手間が不要となります。また、印刷物に宛名を記載できるため、宛名を間違える心配もありません。封筒の使用目的によって、封筒のデザインも選ぶとよりブランディングの効果を発揮できます。
企業ロゴ・連絡先の配置
長3封筒では、印刷できるスペースも限られます。企業ロゴや企業名、住所、電話番号、ホームページなどの連絡先をどこに入れるか、またどのように配置するかも慎重に検討した方が良いでしょう。フォントをバラバラにしたり、配置が見づらい場合、統一感がなくなり、効果的なブランディングができなくなります。
主な封筒の形の種類
ビジネスで使用頻度の多い封筒は、長形封筒や角形封筒です。それぞれのサイズや特徴をご説明しましょう。
長形封筒(長3、長4)
長形封筒とは、縦の長さが横の長さの2倍以上となる縦長の封筒です。長形封筒の中でも、長3と呼ばれる長形3号は縦235mm、横120mmのサイズで、A4用紙を三つ折りにしてきれいに封入できます。長形4号(長4)は、長3封筒を一回り小さくしたサイズの封筒で、B5用紙を三つ折りにして封入できるサイズです。
角形封筒(角2、角20)
角形封筒も、長形封筒と同様に縦長の封筒です。長形封筒に比べるとやや横が大きく、正方形に近い形となります。角2封筒は、縦332mm、横240mmの大きさで、A4用紙を折らずに封入できます。また、角20封筒は、角2封筒よりも一回り小さいサイズですが、A4用紙をそのまま入れることができる封筒です。数枚の書類を送る際などには角20封筒が用いられるケースもあります。
封筒のサイズや主な用途については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】長3の封筒印刷どうしたらいい?封筒のサイズや用途なども併せて詳しく解説!
洋形封筒(洋2)
洋形封筒は、和封筒と呼ばれる長形封筒や角形封筒とは異なり、横に長い形の封筒です。洋2と呼ばれる洋型2号封筒は、縦114mm、横162mmでハガキより少し大きなサイズのカードを入れられます。挨拶状や招待状などを送付する際に用いられる機会の多い封筒です。
ブランディングに良い影響を与えてくれる封筒の材質の種類
オリジナルの長3封筒でブランディングを測るのであれば、封筒の材質にもこだわった方が良いでしょう。封筒に使用する紙には次のような種類があります。
クラフト紙
クラフト紙は、茶封筒に用いられている未晒しの茶色い紙です。薬剤で漂白されていないため、強度が強いという特徴があります。
クラフト紙は、ナチュラルな風合いが魅力の紙であり、自然と共生する姿勢や環境に配慮した企業であるといったブランディングをしたい時に向いています。
ケント紙
ケント紙は、表面の滑らかさが特徴の白い紙で、強度も強く、ビジネス用の封筒に用いられることの多い素材です。また、インクも滲みにくく、発色良く仕上げられるため、高級感あふれる仕上がりとなります。
白く美しいケント紙は、企業としての品格を示したい場合や上質なイメージを与えたい場合などに最適です。
パステル
クラフト紙をパステルカラーに着色した素材です。色が付いているため、封入物が透けにくいというメリットもあります。パステルは企業のイメージに合わせた色合いを選ぶことができるため、オリジナリティに富んだ封筒を作りやすく、ブランディングにも活用しやすい素材であると言えるでしょう。
封筒に用いることが多い用紙については、こちらの記事でも詳しくご説明しています。
【関連記事】封筒を印刷会社に発注する際のポイント
ブランディングに良い影響を与えてくれる封筒の形状の種類
封筒にはさまざまな形状や機能を持つものがあります。使用用途に合わせ、最適な封筒を選べば、ブランディングにも良い効果が期待できます。
透けない封筒
契約書などの重要な書類や個人情報を記載した書類など、外から見えない状態で送付した方が良い書類もあります。そのような書類の発送には、透けない封筒が最適です。透けない封筒を利用すれば、受け取る側にも機密情報や個人情報の取り扱いに細やかな配慮ができる企業であるというイメージを与えられるでしょう。
窓付き封筒
透明なフィルム付きの窓があり、封入する書類に記載された宛名が見えるような形状の封筒です。宛名ラベルを張り間違えるリスクもなく、発送時の効率も良くなります。請求書等を発送することが多い場合に窓付き封筒を使用していると、誤発送を防ぐための対策をしっかり行っている誠実な対応の企業であると印象付けられます。
抗菌封筒
抗菌封筒は、細菌やウイルスの増殖を防ぐ加工が施された封筒です。昨今では新型コロナウイルスの流行に伴い、衛生面に関する配慮を重視する風潮があります。抗菌封筒を使用している企業であれば、社会の流れに適切に対応できる会社であるというイメージにつながります。
マチ付き封筒
マチ付き封筒は、側面や底にマチがあり、厚みのある書類や冊子などを封入する際に適した封筒です。カタログなどを送付する機会が多い場合、マチなしの封筒を利用すると封筒にしわが寄ったり、破れてしまったりするケースがあります。マチ付き封筒であれば、封筒も内容物もきれいな状態で送付することできるため、丁寧な会社である印象を与えられるはずです。
紙ネット封筒
紙ネット封筒は、中にものを入れると、封筒の内側で紙製のハニカム構造のネットがメッシュ状に伸び、緩衝材の役割をする封筒です。プラスチックの緩衝材を使用しないため、環境に配慮しているという企業姿勢のブランディングにもつながり、商品を大切にお届けしたいという配慮も顧客に伝えられるでしょう。
封筒の機能についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
【関連記事】封筒を印刷会社に発注する際のポイント
ブランディングを意識した封筒印刷なら「封筒の達人」へ
企業ロゴを配し、企業のイメージカラーに合わせたデザインのオリジナル封筒は、ブランディングのツールとして役立ちます。しかし、WordやExcelを使ったテンプレートではオリジナリティを発揮できず、かえって企業イメージを損なってしまう恐れがあります。
ブランディングを意識した見栄えの良い封筒を作る場合には、美しい封筒印刷に定評のある封筒の達人にお任せください。
低価格
封筒の達人では、長3封筒はもちろん、あらゆる大きさの封筒、さまざまな素材や機能の封筒をリーズナブルな価格でご用意しています。
厚さ80のパステル紙で長3封筒を100枚の印刷をする場合の費用は税込2,590円~(データ制作費は別)です。印刷ロットが多くなれば、さらに1枚当たりの単価を抑えられます。
速く、美しい仕上がりでお届け
封筒の達人は、創業70年の印刷会社が提供しているサービスです。高品質の印刷機を使用し、老舗印刷会社のノウハウを駆使して美しい仕上がりの封筒を作成します。また、15時までにご注文いただければ、最短で翌日にお届けが可能です。
封筒だけではなくさまざまな印刷にも一括対応
当社では封筒だけでなく、挨拶状の作成や宛名印刷など、さまざまな印刷に対応しています。また、お客様のニーズに合わせたきめ細やかなサービスを提供できるよう封入や封緘作業も承っています。
次回からは簡単に手早くお届け可能
一度ご注文いただいた後は、印刷データを長期間保管しております。次回以降は、枚数のご指定をいただければ、簡単に手早く封筒をお届けいたします。
手紙や通知書類などから宣伝広告の送付まで、ビジネスシーンで最も多用されている封筒といえば、長3封筒と言っても過言ではありません。
ビジネスでなくても、最も多く利用される用紙サイズといえばA4かと思いますが、長3封筒は標準的に使用されるA4サイズを収めて定形郵便として送れる利便性、そして連絡や宣伝など各シーンでも用いることができる汎用性が高い封筒であるため、企業としても封筒のマストアイテムといえるでしょう。
それくらい重宝するツールですので、もし初めてオリジナルの封筒を作るという話が挙がった際は、まずは長3封筒からの作成がオススメです。
コスト面でも最もよく使うサイズの封筒から手掛けることがベターですし、デザイン面でも長3封筒でブランディングを踏まえた基本的なデザインベースを構築することで、次に別サイズの封筒を作成する時にも、統一感のある自社ならではの封筒を作りやすくなります。
チェーン店の看板が各店バラバラで違っていたら同じお店とは認識しづらいのと一緒で、封筒といえども統一感はビジネスブランディングにおいて重要なポイントです。
封筒の紙質や色合いにも吟味が必要ですが、それらもまずは長3封筒作りから固めるのがベストだと思います。
広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のチラシや封筒、ポスターなどのDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。