封筒のサイズ、用途についてどこよりも詳しく解説!封筒に関するお困りごとは封筒の達人まで!

封筒は日本工業規格(JIS)で規格が定められており、規格ごとにサイズが決められていることをご存じでしょうか。日本の封筒のほとんどは、規格に沿った一定のサイズで作られており、用途によって使用すべき封筒も変わってきます。
今回は、封筒のサイズの違いや目的に合わせた封筒の選び方、封筒の準備をする際には印刷業者を利用すべき理由について詳しく解説します。

封筒のサイズの種類

封筒の代表的なものに「長形封筒」、「角形封筒」、「洋形封筒」の3種類があります。さらに長形封筒、角形封筒、洋形封筒もいくつかのサイズに分けられています。まずは、主な封筒のサイズと特徴をご紹介しましょう。

長形

長形封筒は、フタの部分を上にして、縦の長さが横の長さの2倍程度、もしくはそれ以上ある封筒で、日本国内では広く利用されています。長形封筒は書類を折りたたんで入れる際に利用されることが多く、長形1号と長形2号を除けば、ほとんどの長形封筒は定形郵便として送ることができます。
長形封筒は、サイズの違いによって「長形1号」、「長形3号」などのように分けられます。長形封筒の主な種類とサイズは次の通りです。

種類 サイズ(横×縦)
長形1号 142×332mm
長形2号 119×277mm
長形3号 120×235mm
長形4号 90×205mm
長形6号 110×220mm
長形30号 92×235mm
長形40号 90×225mm

角形

角形封筒も、長形封筒と同じようにフタ部分を上にしたときに、縦の長さが横の長さよりも長い封筒です。角形封筒は長形封筒に比べると、横幅の比率が大きく、正方形に近い形をしています。
角形封筒は、ほとんどの規格が定形外郵便のサイズとなり、用紙を折らずに封入する際に用いられることが多くなっています。角形封筒の主な種類とサイズは次の通りです。

種類 サイズ(横×縦)
角形0号 287×382mm
角形1号 270×382mm
角形2号 240×332mm
角形3号 216×277mm
角形4号 197×267mm
角形5号 190×240mm
角形6号 162×229mm
角形7号 142×205mm
角形8号 119×197mm
角形20号 229×324mm

洋形

洋形封筒は、フタ部分を上にしたときに縦の長さよりも横の長さの方が長くなる横長の封筒です。長形封筒や角形封筒とは異なり、封筒の長い辺に封入口があります。封入口が大きいために、開封しやすいという特徴があり、招待状や案内状、ダイレクトメールなどを発送する際に用いられることが多くなります。
洋形封筒の主なサイズは、次の通りです。

種類 サイズ(横×縦)
角形0号 235×120mm
角形1号 176×120mm
角形2号 162×114mm
角形3号 148×98mm
角形4号 235×105mm
角形5号 217×95mm
角形6号 190×98mm
角形7号 165×92mm

定形郵便と定形外郵便のサイズ

先ほど、長形封筒は定形郵便で送付できるものが多く、角形封筒のほとんどは定形外郵便になるとご紹介しました。
郵便料金は、郵便物の大きさによって「定形郵便物」と「定形外郵便物」の2つに分けられ、定形外郵便はさらに、重さとサイズの違いによって規格内と規格外の2つに区分されます。

定形郵便

定形郵便のサイズは、次のように決められています。

定形郵便
長い辺 140~235mm
短い辺 90~120mm
厚み 10mm以内
重さ 50g以内

定形郵便サイズで使われることの多い封筒は、次のようなものです。
・長形3号
・長形4号
・洋形0号
・洋形2号
・洋形3号
・洋形4号

定形外郵便

定形外郵便は、重さやサイズによって次のように規格内と規格外に分けられます。

定形外郵便
  規格内 規格外
長い辺 140~340mm 140~600mm
短い辺 90~250mm 長い辺、短い辺、厚みの合計が900mm以内
厚み 30mm以内
重さ 1kg以内 4kg以内

※円筒状の直径30mm以内、長さ140mm以内のものも定形外郵便の規格外として取り扱いが可能です。

定形外郵便は、パンフレットやカタログなど、厚みのあるものを送付する際に利用されるほか、A4用紙などを折らずに発送したい場合にも用いられることが多くなっています。
定形外郵便を送付する際に使われることが多い封筒のサイズは、次のようなものです。
・角形1号
・角形2号
・角形3号
・角形20号

用途ごとの封筒のサイズの選び方

用途ごとの封筒のサイズの選び方

封筒サイズがたくさんあるために、どのようなサイズの封筒を選ぶべきか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。封筒を選ぶ際には、どのようなものを送付するか、どのように送付したいかによって適したサイズを選ぶことが大切です。ここでは、用途ごとの封筒サイズの選び方をご紹介します。

折りたくない用紙を入れる場合

三つ折りや四つ折りにして封入すれば、定形郵便として発送できる書類でも、折らない状態で発送したいものもあるでしょう。具体的には、契約書や履歴書など、ビジネスシーンでも利用する重要な書類のやりとりなどは、折らずに送ることがほとんどです。また、パンフレットやカタログなど、製本された状態のものも、折らずに発送するケースが多くなります。
そのような場合に用いられることが多いのが、角形封筒です。

A4サイズを折らずに封入できる封筒

・角形2号
角形2号は、240×332mmサイズの封筒です。A4サイズの用紙は210×297mmのため、角形2号はA4用紙よりも少し大きめのサイズとなります。従って、多少厚みのあるパンフレットやカタログ、ページ数の多い書類などでも折らずに封入できます。
・角形20号
角形20号は、229×324mmサイズの封筒です。角形2号に比べると、一回り小さいサイズになっています。角形20号は、厚みのないA4サイズの用紙を折らずに挿入できる大きさです。A4サイズの書類を1枚だけ挿入したい場合など、角形2号では上下や左右のゆとりが気になる場合に使用できます。A4サイズのクリアファイルも入れられるため、契約書など、薄い書類を折らずに送りたい場合に適したサイズの封筒です。

B5サイズを折らずに封入できる封筒

・角形3号
B5サイズの用紙の大きさは182×257mmです。角形3号は216×277mmでB5サイズの用紙を折らずに入れられる封筒です。ある程度の余裕があるため、厚みのある書類でも封入できます。
・角形4号
角形4号も、B5サイズの用紙を折らずに封入できるサイズの封筒です。大きさは197×267mmで、角形3号よりも一回り小さいサイズになっています。厚みのないB5用紙を折らずに送る場合に適した封筒であるといえるでしょう。

三つ折りできる書類を送る場合

書類を三つ折りにして送付する場合に用いられることが多いのが、長形封筒です。長形封筒も種類によってサイズが異なり、どのような書類を三つ折りで送るかによって適した封筒が変わってきます。

A4用紙を三つ折りにして封入できる封筒

・長形3号
三つ折りにしたA4用紙を送付する際に、最もよく使用されているのが長形3号サイズの封筒です。長形3号のサイズは120×235mmで、A4用紙を三つ折りにすると、ちょうど封入しやすい大きさとなります。また、長形3号は定形郵便で送れる最大サイズでもあります。
・洋形0号
洋形0号は、長形3号と同じサイズの封筒で、封入口が長辺にくる封筒です。A4サイズのダイレクトメールなどを送付する際には、洋型0号の封筒に用紙を三つ折りにして封入するケースが多くなっています。

B5用紙を三つ折りにして封入できる封筒

・長形4号
B5用紙を三つ折りにして封入する際には、長形4号の封筒が適しています。長形4号のサイズは90×205mmで、B5用紙を三つ折りしたときのサイズにぴったりです。長形4号は長形3号にも封入できるため、返信用封筒として利用されるケースもあります。

招待状やお祝い状を送る場合

招待状やお祝い状などを送る場合に用いられることが多いのは、洋形封筒です。一般的には176×120mmの洋形1号、162×114mmの洋形2号が用いられます。また、招待状や挨拶状を送付する際には、フタ部分が三角形になっているダイヤモンド貼りの封筒が適しています。

封筒の準備を印刷会社に依頼するメリット

書類を送付する機会が多い場合は、社名や住所などを印刷した封筒を準備しておくと、毎回差出人名を記載する必要がないため業務を効率化できます。顧客にパンフレットやカタログを送付する機会や請求書などを送付する機会が多い場合などは、印刷会社に封筒の準備を依頼すると便利です。

封筒選びを間違う心配がなくなる

ご紹介してきたように封筒のサイズは多岐に渡り、送付するものによって適した封筒は変わってきます。せっかく封筒を準備しても、送付したい書類とサイズが合わない場合は、新たに封筒を準備しなければなりません。しかし、印刷業者に依頼すれば、封筒の選び方も相談できるため、サイズの合わない封筒を選ぶリスクを避けられます。

短時間で多くの封筒を用意できる

ダイレクトメールやカタログなどを大量に送付する場合は、大量の封筒が必要になります。市販の封筒を購入し、自社で印刷を行うとなると従業員にかかる負担は大きくなってしまいます。しかし、印刷業者に依頼すれば業務用の機械を使用して、スピーディーに印刷ができるため、短い期間で大量の封筒を準備することが可能です。

豊富なテンプレートから選べる

印刷業者では、封筒のテンプレートを準備しているケースがあります。テンプレートに従って住所や社名、電話番号などを入力していけば、簡単にオリジナルの封筒を作成できます。封筒の達人では、豊富なテンプレートをご用意しており、無料でご活用いただくことができます。

封筒に関するお困りごとは封筒の達人へお問い合わせください!

今回ご紹介したように、封筒にはさまざまなサイズがあります。A4やB5といった用紙の規格とはまた違った規格でサイズが決められているため、書類を送付する際に適した封筒を選ぶことが難しいケースもあるでしょう。
封筒の達人は、創業70年以上の歴史を持つ老舗印刷会社が提供する封筒印刷サービスです。どのような封筒を選べば良いのか分からない、大量の封筒を近日中に準備したいなど、封筒に関して何かお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

【監修者コメント】

紙質もさることながら封筒の種類も豊富なので、その中から一種類を選んで封筒印刷するということは、シンプルな作業ですが案外選択肢が多く困ってしまうこともあると思います。
封筒の形もサイズも色々な種類がありますので、どういった封筒がベストなのか検討中に迷うのは当然です。
基本的には使用用途に併せて封筒の種類やサイズを選んでいく手順がベターだと思いますが、選定の際に着目して欲しい点が「何を入れて送る封筒なのか」という部分になります。
例えば結婚式の招待状や会社主催パーティーの案内状が縦長の茶封筒で届いたら、簡素に感じてこちらが意図としている印象を与えられないかもしれません。
この場合、招待状や案内状などの歓待イベントの手紙であれば、フォーマルな印象を持たせやすい横長白色の洋形封筒を選択した方が適しています。
もちろん手紙自体の紙質などにもこだわった方がいいですが、封入する中身とそれを包む封筒の形状には一貫性を持たせるべきです。
また折曲厳禁や厚みのある雑誌を送付する、定形郵便になるか定形外郵便になるかなどの諸条件も大事ですので、相手に与える印象と共に考えましょう。
そしてもし選定に迷ってしまった場合には、印刷業者さんに相談してみるのもいいと思います。

■監修者プロフィール 伊藤 友也さん 株式会社ウイングフォーム 代表取締役 伊藤友也

広告代理店勤務を経て、地元である埼玉県さいたま市地域の広告物に特化して取り組める環境をと思い、株式会社ウイングフォームを起業。主に企業や飲食店のチラシや封筒、ポスターなどのDTP印刷、ホームページ制作および広告代理業などを行い、地元地域のみならず各地域クライアントが「根差すPR」を目指して展開。会社やお店だけでなく個人の依頼も取り扱い、数量の少ない印刷物や小回りの利くちょっとした制作物を低価格で制作できるよう努めている。